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ハイビジョンの誕生
NHKが1972年から高画質放送の研究をはじめ、1989年にBSで実験放送を開始しました。そして1994年には、アナログハイビジョンの実用化放送が始まりました。よくハイビジョンのことをHDと略しますが、これはHigh Definition TelevisionのHDをとったもので、高精細度という意味です。その後、デジタルでの放送化が進み、現在に至るまでに様々な規格が生まれ、撮影機器、放送機器、編集機器などにも変遷があったのですが、そのあたりは、今からHDで作品を作っていく上で必要ない知識ですので割愛します。
HDV登場
自主映画のハイビジョン化が始まったのは、2004年にSONYが世界で始めて有効走査線1080本のHDVカメラ「HDR-FX1」を発売したのがきっかけです。ただ、それを編集するには当時のパソコンのスペックが遅すぎました。もちろん、出来たものをDVDにする時点でSDになってしまうので、それならDVで撮影してDVでサクサク編集すればいいというのが大方の意見でした。HDVという規格にも無理がありました。MPEG2圧縮のHDVは、トランジションなどをかけるたびに画質が著しく落ちますし、HDVカメラでSDモード(DV)にしたときの画質は、SDのDVカメラ(SONY PD170など)で撮ったものよりも明らかに汚いので、スタンダードになれませんでした。一方、Panasonicは、P2HDのラインアップを増やし、P2カード+DVテープ(SD記録)両方が使える業務用カメラHVX200を発売。画質には定評のあるP2だが、専用のP2カードが高価である点と、容量が大きいことから、これも自主映画のスタンダードにはなれなませんでした。
AVCHD
2006年、PanasonicとSONYが、新しいHD記録の規格を策定しました。それがAVCHDです。テープへの記録から、データとしてSDカードやハードディスクに直接記録出来るAVCHDは、PanasonicのHMC155の出現で、一気に自主映画界に浸透し始めました。P2のデータが大きすぎる点、HDVの画質が悪い点やテープで記録するという取り回しの悪さなどを解決したAVCHDは、Panasonicが主導権を握り、SONYがHDVのしがらみで遅れている間に、次々と新製品を発表し、一気にシェアを埋め始めました。一方、SONYは、やっとHDV規格を(実質上)捨て、2010年にAVCHD規格の業務用カメラを発売しました。続く...

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